はしがき 目次
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鰌[どぜう]の大きなものを三四合ばかり選んで、それから水二三合に▼酒一合を加へてその中へ鰌を入れ、二時間ほど炊いてから之[これ]を冷[さ]まし、左の手で鰌の頭を持ち、右の手で箸を以[もっ]て鰌の体[たい]を挟んで下[おろ]すと、訳もなく骨が抜ける。それから鰌に味を付けて置く。さうしたら白米一升に水一升一合の割合で御飯を炊いて、それが炊きあがって飯櫃[おはち]に移す時に、前の鰌と煮汁[にだし]とを能[よ]くかきまぜるのである。
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