鳥面白いキャラクターグラフィックスコロシアム
二編
◆7
芳香につつまれた空間の中でチーフ僧侶は目を覚ましたのだった!! 眼前にはホワイトな道服につつまれたじいさんが立っていたのだ!! 「そなたは誰…余はチーフ僧侶です」じいさん開口「わしは唐土のセンニン琴高の使いだったのです」
◆8
名乗りをつげたそのままにセンニン琴高の使いと名乗ったじいさんは袖口から一本のレターを差し出した「センニン琴高からの礼状だったのです」そこに書かれた内容は発句に縮めてまとめとれば「材木を 流してくれた ありがとう」である!!
◆9
チーフ僧侶がコロシアムバーを建立する為に調達した熊野の材木。これは沙門のひとりがたどりついた先の緑まみれの奥山で伐採され河川を運搬されたのだが、途中で岩にアッパーされ1本空中乱舞!! ガチャンたどった軌道の先に叩き落とした影1個
◆10
材木の川流れジャンプが割ったのは1本の雁股アローだった!! それこそたまたまクジラ飛ばしチャレンジしに本朝へ来てセンニン琴高のノドモト狙った邪の攻撃。これを防いだ礼として使いを飛ばしささやかなシンモツ捧ぐとの礼状であった!!
◆11
「読んでいただいたという夢だったのです」というじいさんの声と共にチーフ僧侶の血中糖度は上昇した!! 気が付くとクラウド模様の蒔絵されたテブンコが枕頭にぽんと2つあったのだった。大きな赤いテブンコ。小さな白いテブンコ。祝祭色!!
◆12
チーフ僧侶は悩みに包まれた!! どちらかを開けると不幸デモンが現われるのではないか? という虞れからの悩みラッピングである!!!! そこでわずかに残っていたインクを使って蛙の子を2疋描く!! これにテブンコを同時開けさせる!!
編者曰く 原書のもととなりし絵巻物ここにてひとまきがおわれり。テブンコとはテイバコの訛言にて提箱のことなり。と原書注にあれども、手文庫であろうと訳に際し訂す
『鳥面白いキャラクターグラフィックスコロシアム』二編 畢
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