はしがき 目次
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嫁菜の若芽を取って、能[よ]く水洗[みづあらひ]をなし、之を塩湯で茹[ゆ]でて、それから水の中へ二三時間ほど漬けて置くと、アクが出てしまふ。それを布巾で堅くしぼって、細[こまか]に刻んで、それから塩味で炊いた御飯が炊けたら、飯櫃[おはち]に移す時に、之[これ]をまぜるのである。嫁菜飯は温かい中[うち]に食べないと味がまづくなる。
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