御飯の炊き方百種（ごはんのたきかたひゃくしゅ）
干菜［ほしな］を能［よ］く水洗［みづあらひ］して、之［これ］を細［こまか］に刻んで置き、平常［いつみ］のやうに塩を入れた御飯を炊き、その水がまだひかぬ中［うち］に、干菜を入れて炊き、蒸らしてから御飯を飯櫃［おはち］に移す時に、能［よ］くかきまぜる。また別法として、干菜を▼煮湯で湯煮して細［こまか］に刻んで、それから御飯を飯櫃に移す時にかきまぜてよい。
▼煮湯…熱湯。
校註●莱莉垣桜文（2010） こっとんきゃんでい
干菜［ほしな］を能［よ］く水洗［みづあらひ］して、之［これ］を細［こまか］に刻んで置き、平常［いつみ］のやうに塩を入れた御飯を炊き、その水がまだひかぬ中［うち］に、干菜を入れて炊き、蒸らしてから御飯を飯櫃［おはち］に移す時に、能［よ］くかきまぜる。また別法として、干菜を▼煮湯で湯煮して細［こまか］に刻んで、それから御飯を飯櫃に移す時にかきまぜてよい。