御飯の炊き方百種(ごはんのたきかたひゃくしゅ)

はしがき
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田毎飯

  これは鶏の肉を細[こまか]く叩いて、葱の刻んだものと一緒にして、それを味淋[みりん]や醤油で好[よ]く煮てから、丼[どんぶり]か茶碗へ盛った温かい御飯の上にかけて、それになほ生卵の蛋黄[きみ]を一つ載せて、暫[しばら]く蓋をして蒸らしたものである。

▼田毎飯…親子丼にたまごの黄身がのっかっているもの。たまごを田毎の月になぞらえてついた呼び名です。
校註●莱莉垣桜文(2010) こっとんきゃんでい