ドーデモ英和字彙(ドーデモえいわじい) 序










奥付

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KONOHONWA.
KIMIYAO.
KITERETSU.
NAKANAKA
OMOSHIROIYO.
NANKAIDOJIN

[この]ドーデモ英和字彙ハ団々社ニテ発行セシ故ノ驥尾団子[きびだんご]第百四十九号ニ好案家ノ巨擘礫川喜望[こいしかわきぼう]先生ガ始メテ記載セシヲ其後続々投書家タル梅ノ家元園[うめのやがんえん]子、楮鳴舎籟々[ちょめいしゃらいらい]子、松ノ舎緑[まつのやみどり]仙里庵竹洲[せんりあんちくしゅう]、等ノ諸氏ガ同先生ノ[ひそみ]ニ傚[なら]戯述シタルヲ近頃英学ノ益々[ますます][さかん]ニシテ真正ノ英和字彙ノ大ニ流行スルヲ見、コイツ出版セバ一山[ひとやま][もう]カラント思ヒ付キ編シモノナリ(ヒヤヒヤ

編集兼出版者 述之[これをのぶ]

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▼献辞…英語辞書などの扉にある出版事項や献辞などを記した英語の行列を模したもので、「このほんは、きみょう、きてれつ、なかなかおもしろいヨ。南海道人」というのをただローマ字つづりで書いたDakesa。
▼南海道人…宮武外骨(1867-1955)の号のひとつ。『すきなみち』によれば、自身がはじめて読んで購読を申し込んだ雑誌が『驥尾団子』だったんだソウナ。
▼団々社…『驥尾団子』や『団々珍聞』を発行していた出版社。
▼驥尾団子…『団々珍聞』が新聞条例に触れて発行停止になった際、その替わりの雑誌として発行されていた雑誌。
▼巨擘…おやだま。
▼礫川喜望…投書家のひとり。「ドーデモ英和字彙」の発案者。本名は渡辺望。
▼梅ノ家元園…投書家のひとり。
▼楮鳴舎籟々…投書家のひとり。琉球(1880年ころ)や福岡(1883年ころ)などから投書をしていました。
▼松ノ舎緑…投書家のひとり。松廼舎緑。
▼仙里庵竹洲…投書家のひとり。
▼顰ニ傚ヒ…まねっこをして。追随して。
▼英和字彙…英和辞典。
▼ヒヤヒヤ…演説に対して聴衆があびせる決まり文句の一ッ。お古く申せばヤンヤヤンヤ。
校註●莱莉垣桜文(2011) こっとんきゃんでい